佐藤健、映画『亜人』で初の肉体改造!?



――今作では、ある日“亜人”(命を繰り返す新人類)であることが発覚し、
国家から狙われる逃亡者となってしまった主人公・永井圭を演じていますが、いかがでしたか?


佐藤健 原作漫画を読んでいるときから、自分のパーソナリティと近いと感じていて、
圭の言うことにすごく共感できました。

圭は合理主義で、自分の感情を押し殺して最善だと思う選択ができる人なんですが、
僕もあまり感情を表すほうではないんです。

キャラクター的にも好きだったのでやりやすかったし、演じていて気持ちが良かったですね。



――これまでもの作品でも、役柄によって変幻自在に見せられることが
役者・佐藤健の魅力の一つでもあるように思いますが、ご自身では?


佐藤健 同じことをしていると飽きてしまうのは、誰でも一緒だと思うんです。

たとえば、今回『亜人』ですごいアクションをしたあとには、
まったく異なるヒューマンドラマ、コメディやラブストーリーをやりたくなる。

そうやって、自分に正直にやりたいことをやっているところもあり、
イメージが固まらないように気をつけている部分も少なからずありますね。


――『亜人』から一変して、来春スタートのNHK連続テレビ小説『半分、青い。』出演も決まりました。

佐藤健 経験がないことなので、正直、心配なところもあります。

でも、今いただいている台本がすごく面白いので、演じるのも楽しみだし、
その物語を皆さんに見ていただくのもすごく楽しみにしています。


――つねに視聴者を意識しながら演じている?

佐藤健 それはあります。

仕事を始めて間もない頃から応援してくださる方はいて、
期待を裏切りたくない、応えたいという気持ちでずっと演じてきました。

朝ドラにしても、もちろん僕自身がやりたかったのもあります。

でもそれだけではなくて、しばらく映画出演が続いていたので、
朝ドラであれば毎日放送される分、
ファンの方が喜んでくださるんじゃないかという思いもありました。


――『亜人』では壮絶なアクションも見どころですが、
撮影中は体力的にも精神的にも相当大変だったのでは?


佐藤健 僕が『亜人』を映像化したいと思った最大の理由が、
“今まで見たことのないアクション映画が作れるかもしれない”というところだったんです。

何度も命を繰り返すという設定が最高に面白いと思ったし、
自分をリセットすることを作戦に取り入れて戦うというのは、
普通の映画ではないことなので。

『亜人』だからこそできるアクションを見せられるように努力して撮影しました。



――肉体改造やトレーニングはしたんですか?

佐藤健 結果的にはジムに行ったり、食事制限をしたりしたんですが、
アクションのためかと言われると決してそうじゃなく、
なんとなく、個人的なことなんですけど(笑)。

27年間、そういったことにはまったく挑戦してこなかったので、
どこかで帳尻を合わせたい部分があって。

それがたまたま、今回の撮影タイミングと合致しただけですね。


――この映画で、さらにストイックに?

佐藤健 食事に関しては、朝昼晩食べるものが決まっていました。

だから、撮影現場のすごく美味しそうなケータリングを前に、
ひたすらブロッコリーを食べるという(笑)。

でも、綾野剛さんや城田優くんも食事制限をしていたので、同じ状況でしたね。
だから今回は、共演者と食事に行く機会は一度もしなかったんですよ。






――『仮面ライダー電王』(2007年 テレビ朝日系)での初主演から今年で約10年。その頃からご自身がもっとも変化したと思うところは?

佐藤健 10年前は普通の少年でした(笑)。

そこから社会人になり、10年経って芝居やこの世界についての知識や理解、
いろんな繋がりもできたので、当時の自分とは全然違います。

でも、人間としての芯の部分、根本的な思考回路は変わっていないんじゃないかな。



――作品に対する責任感も強くなっていますか?

佐藤健 そうですね。当時は変なストレスもなかったし、
責任もあまり強く感じることなく、楽しくやっていました。

もちろん今でも楽しいのは変わらないですが、背負うものも当然あるし、
自分が発言したからには絶対に成功させなきゃいけないというプレッシャーもある。

でも、そういうのもひっくるめて、仕事に対してやりがいを感じています。



――当時はイケメン俳優と言われるような若手でしたが、今や中堅。変化は大きいですか?

佐藤健 『亜人』で言うと、台本の打ち合わせ段階から入らせてもらったりと、
僕に任せていただけるところもあって、信頼してもらえることが増えた気がします。

より自分のしたいことができるようになったと思うし、可能性も広がっている。

わかりやすく言うと、仕事が昔より楽しいかもしれない。



――役者という仕事は、佐藤さんにとって天職だと思いますか?

佐藤健 やっていて楽しいのが一番の才能だと思うので、
そういう意味では自分に合ってるなと思います。


――現在28歳、30代も迫ってきました。

佐藤健 正直まったく実感がないし、自分が30歳になるのが信じられない。

でも、20代の自分が名残惜しいからこそ、作品に残したい、
できる限り刻んでおきたいという気持ちが強くなっているし、
それができるのがこの仕事なんだと最近思うようになりました。

だからこそ、今やれるうちにやれる役を…というマインドになっていますね。


――そう考えると2年という月日は…。

佐藤健 あっという間だし、20代が終わってしまうと思うと、
多少は年齢的な焦りを感じますね。
だから、30過ぎくらいまでは、久々に本気を出そうかと思っています。


――久々とは!?

佐藤健 10年ぶり?(笑)。

いや、もちろん作品や役に対してはつねに本気ですよ。

ただ、ありがたいことにこの数年間は、1年の半分くらい休んでいることもあったんです。

それは、単に多くの作品に出るよりも、
やるからには印象に残るものやっていきたいという戦法であったかも知れない。

その結果、今の自分の立ち位置につながっているのかなと思います。



――休んでいる期間は、次の作品のためのアイドリング的な?

佐藤健 そうですね。あとは、海外に行って、
英語の勉強のためにホームステイをしたり、
様々です。そうかといえば、友だちと飲んで、
寝て、起きて、飲んでっていうときもあります(笑)。


――バランス良くインプットとアウトプットができていると。

佐藤健 バランス良いどころの騒ぎじゃないぐらい(笑)、
すごくありがたい人生だと思います。

だけど残り少ない20代は、戦法とか関係なく、自分のエゴでとにかくやろうと思います。



――そんな大事な時期である今、プライベートでやりたいことは?

佐藤健 洗濯機を買いに行きたいです。

タオルがふわっとするような、良き洗濯機にそろそろ買い替えようかなと思って(笑)。






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