エレカシにロック魂を揺さぶられ!? 注目の鍵盤ロックバンド・REALHEART’S

エレカシにロック魂を揺さぶられ!? 注目の鍵盤ロックバンド・REALHEART’S



小中学校時代の同級生で結成された鍵盤ロックバンド、REALHEART’S。

全曲の作詞・作曲を手がけるボーカル&キーボードの山本宙、
ギターの尾之内元輝、ドラム&パーカッションの鈴木渉平で
2013年よりインディーズ活動を本格的に開始し、
16年には初の全国流通盤となるミニアルバム『the first』を発表。

繊細なソングライティング、切なさと温かみが共存するアンサンブルを
持ち味とする彼らだが、現在22歳のメンバーが思春期に好んで
聴いていたMr.Childrenやゆず、ポルノグラフィティ、スピッツといった
J-POP系アーティストの存在が、その音楽性の背景にあるように思える。

一方で、「一番影響を受けたのはエレファントカシマシ」(山本)だそうで、
実は3人ともエレカシファン。

特にライブで目撃したボーカル・宮本浩次の姿が強烈な原体験になっているようだ。

 「初めて生で「奴隷天国」(93年発売のエレファントカシマシの7thシングル)を聴いて。

“おめえだよ おめえだよ”という歌詞があって、そのときに宮本さんが一人ひとりを
指さしながら『おめえだよ おめえだよ』ってやるんです。そ

れを見たときにホントにビックリして衝撃だったし、
僕の中に“精神的なロック”というものがバン!って入ってきて…。

だから、REALHEART’Sは甘ったるいJ-POPではない、
という感覚が僕の中ではすごくあって、“もっと頑張ろう”“絶対ここで負けちゃダメだ”と
奮い立つような感覚を誰かに伝えたい。

でも実際は、REALHEART’Sの曲を聴いたときに、直接的にその感じは出てないと思うんです。

音楽としてにじみ出てくる前の人格形成みたいな段階で、すごく影響を受けてる…と言ったらいいですかね」(山本)
新作は「妄想の曲」、ジャケットのイラストもボーカル・山本が手がける

 5月10日には新曲「深海飛行」を配信リリース。

昨年に発売したミニアルバム『the first』が「自分探し」
をテーマにした等身大の作品になっているのに対し、
「深海飛行」は、詞曲を担当する山本曰く「妄想の曲」。深海を俯瞰で眺め、
飛行するような映像的な歌詞、刹那的な世界観がイマジネーションを掻き立て、
山本が自ら描いたジャケットやミュージックビデオなどのビジュアルとも連動した内容に仕上がっている。

 「魚がいっぱい泳いでいて、そこに月明かりが差し込んで、逆光で魚たちの影が見えている。
さらに、そこに女の子ともう一人が手を差し伸べ合っていて、
掴めるのか掴めないのかわからないけど、ものすごい速さで何かに巻き込まれて消えちゃう…というような。そういう切ない感じが自分の中に押し寄せてきて、それを曲にしようと思いました」(山本)

「写真というよりは絵が浮かぶ曲。ある意味、リアルなんだけどリアルじゃない、みたいな」(尾之内)

「『the first』は自分たちの実体験だったんですけど、「深海飛行」はファンタジーというか、
聴いた人によっていろんな意味を持たせられる歌詞なのかな。
例えばラブソングに捉えてもらってもいいと思いますし、聴いた人が好きなように感じてくれるのがREALHEART’Sの良さでもあるのかなと思いますね」(鈴木)

メジャーアーティストの曲を意識して楽曲制作

 楽曲制作と同時に、エレファントカシマシなどのライブに影響を受けた自身の経験から、
「“ライブでしか味わえないREALHEART’S”をもっと見せていけたら」(尾之内)
「元気になってもらえたり、辛いことも共有できる場所を築き上げたい」(鈴木)と、
ライブ活動にも強い意欲をみせる彼ら。

そこで、今後のさらなる目標や展望について尋ねると、意外にも返ってきたのは、
「今まで通りに地に足をつけて」「地道に」という言葉だった。その真意とは?

 「曲を作るときは、メジャーシーンやランキングで流れているような
アーティストの曲をすごく意識しているんです。

そういう曲と僕らの曲を比べたときに、『REALHEART’Sの曲は聴いたことはなかったけど、
他の曲に比べても全然いいし、売れてもおかしくないよね』って
言ってもらえるような曲を作り続けないといけないと思っています。

さらに、『ライブもすごくいい』と言ってもらって、それがまた増えて、
僕らのフィールドに舞い戻ってくる…。

そんなことがこれからたくさん繰り返されていったら、いつか大きな場所に立てる。

でも、立ってる僕らはたぶん今と変わってない、という流れが理想の音楽のやり方だと思います」(山本)

 ちょうどこの春、3人は大学を卒業。社会人になったことで、
最近は応援してくれる人たちの存在の大きさ、重みをいっそう感じているのだそうだ。

着実にファンとの輪は広がっているといえる。そんなREALHEART’Sの“これから”にぜひ注目したい。




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